だるい日記

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

まだ嵐が丘のことを考えています。

 

 

めっちゃ雨降ったんです今日の夕方。ちょっとこわいくらいやったな。雷も鳴ってたし、あれはもう嵐ですよ嵐。天理市や明日香村あたりが(奈良県内では)一番ひどかったみたいですけどね・・。

 

嵐といえば私は今もずっと小説「嵐が丘」のことを考えていて、30年くらい前に買った新潮文庫嵐が丘(田中西二郎 訳)」を本棚から出してきて所々読み返したりしてるんですけど、この年齢になってから読む嵐が丘という小説は何と言うかやっぱり・・

どういう風に表現すればいいのかな?ちょっと上手い言葉が見つかりませんけども、兎に角すごい小説ですね。

 

文庫の解説部分にブロンテ姉妹の生い立ちみたいのが少し書いてあるんですけど、それがまた興味深いというか。

ブロンテ姉妹のお父上はなかなかの野心家で頑固で偏屈でやっかいな人だったみたいですね。結婚して自分の子供が生まれても、穏やかで温かな一家団欒みたいなものは一切なかったっぽい。

やっぱり・・ やっぱり

 

そういう偏屈な親の元に生まれたからこそ、ブロンテ姉妹はあんな強烈な小説が書けるんですよ、きっと。不幸な生い立ちでないとあんな情念の詰まった激しい小説は絶対に書けないと思う。

優しい両親の元でぬるま湯のような子供時代を送ってたんじゃ、あんなヒースクリフみたいな人物を創り出すことなんて出来る訳ない。キャシーも相当気性が荒かった。ヒンドリーも酒浸りになるしちょっと狂ってる。召使いのジョーゼフなんかも、まぁ口が悪いのなんの。とにかく登場人物全員の言葉が汚い! 

 

そんな「嵐が丘」という小説が私は大好きなんですけどね・・ (^_^;)

 

 

30年前の新潮文庫やからというのもあるのかな。言葉遣いに関しては。

外国文学って、訳者が違うと趣が全然ちがってきたりしますよね・・。

ちょっと、一番最近の岩波文庫版(女性の翻訳)を買ってみたほうがいいかも知れないわ。イメージ変わるで多分。かなり読みやすくなってるのと違うかな。

 

ヒースクリフってさ・・キャシーのお墓を掘り返したり、他人のお屋敷を覗きに行ったりして今でいうストーカー行為(犯罪行為)みたいなことばっかりしてるけど、ああ見えて案外優しい面もあるんですよね、、 

酒に酔ったヒンドリーが自分の子(ヘアトン)を階下に落としてしまった時も、ヒースクリフが自然と抱き留めて結果的に助けたしさ。アーンショー家に来た直後、旦那様が元気だった頃はヒースクリフも大事に保護されててキャシーと毎日仲良く遊んでいたし。

 

根は優しくてけっこう良い人なんですよヒースクリフも。ネリーの助言には素直に従うこともあったしさ。何より、あのヘアトンがヒースクリフに懐いていた。あの二人は似たもの同士だから気が合うんだ多分。

きっとヒースクリフは、生まれたときからずっと誰かの愛に飢えていたんですね。誰かに優しくされたかったんですよ。こんなこと言っても仕方ないけど、アーンショーさんが長生きやったら良かったのにぃ!

 

あかん。それやと嵐が丘という小説が嵐が丘でなくなってしまう。

お屋敷の旦那様に見初められたラッキーな孤児ヒースクリフ少年と、キャシーお嬢様のただの恋愛小説になってしまう。

 

あれ?でももしアーンショーの旦那様が生きていたとして、自分の娘とヒースクリフの結婚を認めるかな? わからんな。そうなればヒースクリフにお屋敷を乗っ取られることを恐れたヒンドリーが、嫉妬に狂って何をしでかすか分かったもんじゃない。ヒンドリーの奥さんはヘアトンを産んですぐ亡くなるしさ・・

 

考えてみたら、ヒンドリーという人もちょっと気の毒というか相当運の悪い男やんな・・ まぁでも彼の場合は性格が悪すぎるから自業自得ですね。

キャシーの兄上ヒンドリーは、悪魔みたいになる前の無口で無力やった青年ヒースクリフに対して、悪質な意地悪をし過ぎでしたからね。因果応報です。

以上。寝る

 

 

.