だるい日記

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくれば

まだ鳩の翼のことを考えている。

 

 

あぁそうか。

「僕に鳩の翼があったなら... 」っていうマートンの言葉の真意は「僕という人間に無垢な心があれば..」ではなくて、「僕を縛りつけているものから自由になりたい。自由が欲しい。」ということなんかな。「自分の書いている記事が嫌になった」みたいなマートンの台詞もあったし。 あの映画、どう解釈したらいいんやろう?人それぞれ解釈の仕方は違うやろけど。

そもそも人生に於ける正解なんて誰にもわからへんやんか、、

 

マートンの職業も関係してると思うわ。ケイトの不幸な生い立ちも。

マートンはジャーナリストなんですよ。メンタルが繊細で知的でいろいろ考えちゃうタイプの男性なんですね。そして普通に考えたら、マートンは新聞記者っていうまともな仕事をしてる人なんやから無駄遣いとか贅沢さえしなければケイトとマートンマートンの収入でつましくも幸せな結婚生活をおくれるはずなんですよ。ぜんぜん貧乏とちゃうやん普通やんマートンの生活ぶりは。身の丈に合った暮らしをすればいいだけやん普通に生きていけるやん。(庶民の私から見れば)

 

 

ケイトとマートンの恋路を邪魔しているのは英国の階級社会。

英国人の階級への執着がね... 問題はそこなんちゃう。イギリスは階級社会やから、駄目な両親のせいで没落したとはいえケイトの階級とマートンの階級は違うんですよねえ。それが問題なんだわ。

ケイトの叔母はブルジョワで、「あの新聞記者と今後も付き合うならお前の父を見捨てる。」とか面と向かってケイトに告げるんですよ。アヘン中毒の没落父は父で「愛があっても生活していけないから裕福な男と結婚しろ。」みたいなことをケイトに言うし。

でもケイトの両親が没落した理由は父親がクズみたいな男やからとちゃうの?没落した挙げ句アヘン中毒って... まるで覚醒剤に手を出してしまった有名人っていうか。でもケイトはそんなダメ父を見捨てることが出来ないんですよね。愛があって優しい人なんですねケイトも。だから常に葛藤している。

 

 

なんだかなぁ。。

「大金」よりも精神性や人間性を大事に考える人たちは、自分の置かれた状況から自由になれる「鳩の翼」が欲しいと思うわそりゃ。ミリーの無垢な心を利用して得た大金を使って幸せになることなんて出来ないわ心ある人間なら。

ケイトもマートンもミリーも皆「いいひと」やったんですね。ちょっと魔が差して狡いことを企んだりもするけど三人とも根が「いいひと」やから悪人になりきれへんねん。

 

ミリーは死ぬ前にベエチアで素敵な時間を過ごせて良かったですよね(ケイトとマートンが恋人同士やと知るまでは)。

ミリーの人生は幸せやったんかなあ?わからないや。ケイトとマートンは一生ミリーのことを引きずりますね。根が「いいひと」やから。

原作を読む余裕はないけど映画を観るくらいの時間はあるから「鳩の翼」もういっかい観よかな。恋愛とか結婚とかお金とか人生についてめっちゃ色々考えてしまって仕方ない。考えたところで答えなんかでえへんねんけど。 

 

わたしも鳩の翼が欲しい。

なんかそんな歌あったなぁ。「いま~私の~ねがーいごとが~ かなーうーなーらばー翼が~ほし~いーー」